電気料金を見直す際に、意外と知られていないのが「電源調達調整費」です。
U-POWERでは、市場価格の変動を反映させた調整費を設定しており、毎月の電気料金に影響を与える仕組みとなっています。
この記事では、U-POWERの電源調達調整費の概要や計算方法、実際の料金事例をわかりやすく解説します。
U-POWERの電気料金がどのように決まるのか把握し、電力会社選びの参考にしてください。
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- U-POWERの電源調達調整費とは
- U-POWERの電源調達調整費の算出方法
- U-POWERの電気料金を構成する電源調達調整費以外の費用
- U-POWERに関する手続きを無料代行するサービス
U-POWERの電源調達調整費(市場調整額)とは
電源調達調整費は、日本卸電力取引所(JEPX)の電力取引価格に連動して、電気料金を調整する仕組みです。
U-POWERでは「市場調整額」と表記されています。
市場価格が低下した場合は料金が還元される一方、上昇した場合は追加料金が請求される等、電源調達調整費は市場価格の影響を直接受ける仕組みとなっています。
電源調達調整費は月ごとに変動し、電気の使用量に基づいて算定されます。
U-POWERの電源調達調整費(市場調整額)の算定方法
電源調達調整費(市場調整額)の算定方法は、月ごとの調達単価に使用電力量を乗じて計算されます。
実際の市場調整額単価は以下の通りです。(GREENホームプラン)
エリア | 2024年4月 | 2024年5月 | 2024年6月 | 2024年7月 | 2024年8月 | 2024年9月 | 2024年10月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | -8.43 | -10.94 | -8.34 | -5.59 | -4.28 | -7.64 | -7.54 |
東北 | -3.90 | -5.47 | -2.88 | 0.03 | 0.80 | -1.40 | -0.64 |
東京 | -4.97 | -5.50 | -3.37 | -0.27 | 3.68 | -1.31 | -0.94 |
中部 | 3.73 | 2.68 | 4.10 | 7.60 | 12.21 | 8.78 | 8.23 |
北陸 | -5.69 | -7.31 | -6.07 | -2.60 | 2.36 | -0.37 | -2.16 |
関西 | 8.04 | 0.54 | 3.08 | 6.51 | 11.51 | 8.77 | 6.39 |
中国 | -3.49 | -6.24 | -3.70 | -0.36 | 4.73 | 1.99 | -0.38 |
四国 | -2.00 | -4.83 | -2.48 | 0.66 | 6.29 | 3.71 | 1.14 |
九州 | 5.45 | 3.60 | 5.86 | 9.29 | 13.35 | 10.86 | 8.13 |
市場調整額単価の算出方法
以下に、市場調整額単価の算出方法もまとめています。
U-POWERの基準市場価格および市場係数は以下の通りです。
管轄エリア | 基準市場価格(円) | 市場係数 |
---|---|---|
北海道 | 17.82 | 1.08 |
東北 | 12.65 | 1.09 |
東京 | 13.86 | 1.07 |
中部 | 4.84 | 1.07 |
北陸 | 13.20 | 1.08 |
関西 | 0.33 | 1.08 |
中国 | 11.00 | 1.08 |
四国 | 9.57 | 1.08 |
九州 | 1.98 | 1.09 |
U-POWERの電源調達調整費(市場調整額)以外にかかる料金
U-POWERの電気料金は、電源調達調整費(市場調整額)だけでなく、基本料金や電力量料金、非化石証書費、再生可能エネルギー発電促進賦課金などによって構成されています。
以下では、U-POWERの電気料金を構成するそれぞれの費用の特徴や計算方法について詳しく解説します。
- 基本料金
- 電力量料金
- 非化石証書費
- その他調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
基本料金
基本料金は、電力を安定して供給するための維持管理費用として発生する固定料金です。
U-POWERでは、契約しているエリアによって基本料金が異なります。
例えば、東京エリアでは10Aあたり296.16円、東北では10Aあたり351.40円が基本料金としてかかります。
電力量料金
電力量料金は、使用した電力量(kWh)に応じて課される費用です。
U-POWERでは、使用量が増えると単価が変わる段階料金制を採用しています。
電気を多く使う家庭では、電力量料金が電気代全体の大部分を占めるため、電力量料金の安いプランを契約することが節約に効果的です。
非化石証書費
非化石証書費は、再生可能エネルギーの普及を支援するために設定される費用です。
U-POWER(ユーパワー)の非化石証書費 | ||
---|---|---|
プラン | 区分 | 単価(税込) |
GREEN10 | 使用電力量1kWhにつき | 0.00円 |
GREEN50 | 使用電力量1kWhにつき | 0.58円 |
GREEN100 | 1契約につき | 550円 |
非化石証書費は契約プランによって異なり、再エネ比率が高いプランほど費用が高くなります。
環境に配慮した選択をしたい方には、この非化石証書費がどの程度かかるのかを事前に確認しておきましょう。
その他調整額
その他調整額は、U-POWERでは「容量拠出金に相当する額」としています。
U-POWERの「その他調整額」は以下の通りです。
U-POWER(ユーパワー)のその他調整額 | |
---|---|
管轄エリア | 単価(税込) |
北海道 | 3.9 円 |
東北 | 1.0 円 |
東京 | 1.0 円 |
中部 | 1.0 円 |
北陸 | 1.0 円 |
関西 | 4.1 円 |
中国 | 1.0 円 |
四国 | 1.0 円 |
九州 | 0.8 円 |
再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの導入を促進するための費用をすべての契約者が負担する制度です。
この費用は、電力の使用量(kWh)に賦課金単価を掛けた額として計算されます。
集められた賦課金は、再生可能エネルギーを利用する発電事業者への支払いに充てられます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は持続可能な社会の実現に寄与するものとして、電気料金の一部として位置付けられます。
使用量が多い家庭では賦課金額も高くなるため、省エネ意識を持つことが重要です。
U-POWERの燃料費調整費
U-POWERの燃料費調整額は、市場調整額に組み込まれています。
そのため、U-POWERの料金体系の中に「燃料費調整費」という言葉は見られません。
燃料費調整費とは
燃料費調整額は、電力を安定的に供給しつつ、価格変動に対応するための費用です。
火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に反映させています。
燃料費調整費は3か月後の電気料金に反映される
燃料費調整費は、直近3か月の石炭、LNG、原油の加重平均燃料価格によって燃料費調整単価が決まります。
そのため、電気料金に反映されるのは3か月後です。
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U-POWERの電源調達調整費は市場調整額のこと
「電源調達調整費」とは、日本卸電力取引所(JEPX)の電力取引価格に連動して、電気料金を調整するための費用であり、U-POWERでは「市場調整額」と表示しています。
より効果的に節電するためにも、市場動向を定期的に確認してみましょう。
月ごとの市場動向をチェックし、電気の使い方を調整することで、コスト削減を図ることができます。