電気料金を見直す際に、意外と知られていないのが「電源調達調整費」です。
楽々でんきでは、市場価格の変動を反映させた調整費を設定しており、毎月の電気料金に影響を与える仕組みとなっています。
この記事では、楽々でんきの電源調達調整費の概要や計算方法、実際の料金事例をわかりやすく解説します。
楽々でんきの電気料金がどのように決まるのか把握し、電力会社選びの参考にしてください。
- 楽々でんきの電源調達調整費とは
- 楽々でんきの電源調達調整費の算出方法
- 楽々でんきの最新の電源調達調整費(2026年9月・8月)
- 楽々でんきの電力調達調整費と燃料調整費の違い
- 楽々でんきの電気料金を構成する電源調達調整費以外の費用
- 楽々でんきに関する手続きを無料代行するサービス
- 燃料費の変動を反映する「燃料費調整額」は、各地域の電力会社と同内容が適用される(楽々でんき公式のお知らせより)
- 市場価格を反映する「電源調達調整費」は楽々でんき独自の仕組みで、JEPXスポット市場の14時〜23時の平均価格に連動する
- 2026年1月分から、追加請求基準値がエリアごとに変わった(7.20円〜12.70円。還元基準値は5.00円)
- 2026年9月分は全エリアで追加請求が発生し、東京電力エリアは19.63円/kWhだった
電気代は、近年ロシアのウクライナ侵略等による燃料輸入価格の高騰に伴い、2022年以降上昇傾向にあります。

今後も世界情勢の悪化により、電気代が上昇する可能性もあります。
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楽々でんきの電源調達調整費とは
楽々でんきの電源調達調整費は、日本卸電力取引所(JEPX)の電力取引価格に連動して、電気料金を調整する仕組みです。
楽々でんきの公式サイトでは「電力調達調整費」「電源調達調整費」の両方の表記が使われていますが、どちらも同じ仕組みを指します。
電力の仕入れ価格が安定しない場合に備えて、仕入価格が変動した際には調整費が発生します。
市場価格が低下した場合は料金が還元される一方、上昇した場合は追加料金が請求される等、電源調達調整費は市場価格の影響を直接受ける仕組みとなっています。
電源調達調整費は月ごとに変動し、電気の使用量に基づいて算定されます。
楽々でんきの電源調達調整費の算定方法
電源調達調整費は、月ごとの調達単価と基準値の差額に使用電力量を乗じて計算されます。
-
仕入価格が低下した場合
- (還元基準値-調達単価)× 使用電力量(kWh)× 100% 仕入価格が上昇した場合
- (調達単価-追加請求基準値)× 使用電力量(kWh)× 100%
具体的には、JEPXで取引されたスポット市場のエリアプライス(14時~23時の平均価格)を調達単価として使用し、基準値との差額を算出します。調達単価は請求月の1か月分で算出され、翌月初に確定してお知らせされます(例:2026年9月分は10月1日に公表)。
| 電力エリア | 北海道電力エリア | 東北電力エリア | 東京電力エリア | 中部電力エリア | 北陸電力エリア | 関西電力エリア | 中国電力エリア | 四国電力エリア | 九州電力エリア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 追加請求単価(電源調達調整費) | 7.41円 | 16.41円 | 19.63円 | 21.16円 | 15.2円 | 14.34円 | 13.48円 | 9.1円 | 12.32円 |
| 追加請求基準値 | 12.70円 | 8.2円 | 10.2円 | 9.2円 | 7.2円 | 7.7円 | 7.2円 | 8.2円 | 8.2円 |
| 調達単価(市場平均価格) | 20.11円 | 24.61円 | 29.83円 | 30.36円 | 22.4円 | 22.04円 | 20.68円 | 17.3円 | 20.52円 |
電源調達調整費は毎月の請求書に反映されるため、使用量と市場価格の変動に注目してみましょう。
楽々でんきの調達単価
楽々でんきの調達単価は、日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場で、14時~23時の時間帯に取引される電力のエリアプライス平均価格をもとに算出されます。
| 電力エリア | 北海道電力エリア | 東北電力エリア | 東京電力エリア | 中部電力エリア | 北陸電力エリア | 関西電力エリア | 中国電力エリア | 四国電力エリア | 九州電力エリア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 調達単価(市場平均価格) | 20.11円 | 24.61円 | 29.83円 | 30.36円 | 22.4円 | 22.04円 | 20.68円 | 17.3円 | 20.52円 |
例えば、2026年9月の調達単価(市場平均価格)はエリアごとに異なり、東京電力エリアでは29.83円、関西電力エリアでは22.04円、四国電力エリアでは17.3円となっています。
楽々でんきの還元基準値・追加請求基準値
還元基準値と追加請求基準値は、電源調達調整費を計算する際の基準として設定されています。2025年12月までは全エリア一律で還元基準値5円・追加請求基準値13円でしたが、2026年1月分から追加請求基準値がエリアごとに変わりました。
| 電力エリア | 北海道電力エリア | 東北電力エリア | 東京電力エリア | 中部電力エリア | 北陸電力エリア | 関西電力エリア | 中国電力エリア | 四国電力エリア | 九州電力エリア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 還元基準値 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 |
| 追加請求基準値 | 12.70円 | 8.2円 | 10.2円 | 9.2円 | 7.2円 | 7.7円 | 7.2円 | 8.2円 | 8.2円 |
2026年1月分からは、還元基準値は全エリア一律で5.00円、追加請求基準値はエリアごとに7.20円〜12.70円と定められています。
還元基準値・追加請求基準値は市場価格の安定性を保つ役割があり、市場価格が急騰または急落した場合でも基準値が調整の目安となるため、透明性が保たれます。
例えば、東京電力エリアで市場価格が29.83円の場合、追加請求基準値10.20円との差額19.63円が、1kWhあたりの電源調達調整費として加算されます。一方で、価格が3円の場合は差額2円の還元が適用されます。
還元基準値・追加請求基準値は、市場価格の変動に柔軟に対応しながら、電力料金の公平性を維持するための重要な指標となっています。
楽々でんきの電力調達調整費と燃料調整費の違い
「電力調達調整費」と同じように、電気料金の項目で「燃料調整費」というものもありますが、一体何が違うのかわからないという方も多いでしょう。
楽々でんきの場合、燃料費の変動を反映する燃料費調整は、各地域の電力会社と同内容が適用されます(楽々でんき公式のお知らせより)。一方、電源調達調整費は楽々でんき独自の仕組みで、JEPXの市場価格に連動します。
| 項目 | 電力調達調整費 | 燃料調整費 |
|---|---|---|
| 調整の目的 | 市場価格の変動を電気料金に反映 | 燃料費の変動を電気料金に反映 |
| 基準となる価格 | JEPXのスポット市場価格(エリアプライス) | 原油・LNG・石炭の貿易統計価格 |
| 価格の変動頻度 | 30分ごとに変動 | 国際相場に応じて月単位で変動 |
| 価格データの公表元 | JEPX(日本卸電力取引所) | 経済産業省などの貿易統計 |
| 算出期間の例 | 直近1ヶ月の特定時間帯(例:14〜23時) | 過去3ヶ月間の平均価格 |
| 反映までの期間 | 約1ヶ月後に料金へ反映 | 約2〜3ヶ月後に料金へ反映 |
楽々でんきが採用する「電力調達調整費」は、主に卸電力取引所の市場価格の変動に応じて電気料金を調整するものです。
一方、「燃料調整費」は電気を作るための燃料である原油、液化天然ガス(LNG)、石炭といった化石燃料の価格変動を電気料金に反映させる仕組みです。
以下では楽々でんきの電力調達調整費と燃料調整費の違いについて分かりやすく解説します。
調整の根拠となる価格が違う
楽々でんきの「電力調達調整費」は、JEPX(日本卸電力取引所)のスポット市場価格を基に計算されます。
JEPXの価格は30分ごとに変動しており、楽々でんきでは、請求月の1か月分について、14時〜23時の平均価格から調達単価を算出し、電気料金に反映させています。
| 項目 | 電力調達調整費 | 燃料調整費 |
|---|---|---|
| 調整の目的 | 市場価格の変動を電気料金に反映 | 燃料費の変動を電気料金に反映 |
| 基準となる価格 | JEPXのスポット市場価格(エリアプライス) | 原油・LNG・石炭の貿易統計価格 |
| 価格データの公表元 | JEPX(日本卸電力取引所) | 経済産業省などの貿易統計 |
一方で「燃料調整費」は、経済産業省の公表する貿易統計をもとに、原油やLNG、石炭といった燃料の過去数ヶ月(一般的に3カ月間)の平均価格から算出されます。
国際情勢や為替レートなどが価格に影響し、各電力会社が月ごとの調整単価を設定しています。
価格変動が電気料金に反映されるタイミングが違う
| 項目 | 電力調達調整費 | 燃料調整費 |
|---|---|---|
| 調整の目的 | 市場価格の変動を電気料金に反映 | 燃料費の変動を電気料金に反映 |
| 基準となる価格 | JEPXのスポット市場価格(エリアプライス) | 原油・LNG・石炭の貿易統計価格 |
| 価格の変動頻度 | 30分ごとに変動 | 国際相場に応じて月単位で変動 |
| 算出期間の例 | 直近1ヶ月の特定時間帯(例:14〜23時) | 過去3ヶ月間の平均価格 |
| 反映までの期間 | 約1ヶ月後に料金へ反映 | 約2〜3ヶ月後に料金へ反映 |
「電力調達調整費」は、比較的早く料金に反映されるのが特徴です。
たとえば、2月分の請求(使用期間:1月〜2月にまたがる分)は、2月1日〜末日のJEPX平均価格を基に調整されます。
実際に2022年のJEPXの電力価格は、ロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー供給不安を主な原因として急激に上昇し、それに応じて電力調達調整費も高騰しました。

引用:日本卸電力取引所(JEPX):JEPX スポット市場価格推移
一方、「燃料調整費」は数ヶ月のタイムラグを経て反映されます。
タイムラグがあるのは、燃料の調達・輸入・価格確定に時間がかかるためで、通常は過去3ヶ月程度の平均価格から調整単価が算出されます。
2022年のウクライナ情勢によって燃料価格が急騰した際も、実際に大手電力会社などで電気料金に影響が出始めたのは数ヶ月後でした。
燃料調整費は、価格の急変動をある程度なだめる効果がありますが、その分、価格が下がったときの恩恵が届くのも遅れるという特徴があります。
楽々でんきの実際の電源調達調整費
楽々でんきの電源調達調整費は、日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に基づいて毎月調整されます。
調達単価が基準値を下回った場合、料金が還元され、基準値を超えた場合には追加請求が発生します。
以下に、2026年8月および9月の調整費について、地域ごとの具体的な価格をまとめました。
電源調達調整費は、毎月の電気代負担に大きく影響します。
直近の電源調達調整費を参考に、電気の使い方を調整することで節電に繋げましょう。
2026年9月の電源調達調整費
2026年9月分は、全国の9エリアすべてで追加請求が発生しました。
中部電力エリアの市場平均価格が30.36円、東京電力エリアが29.83円と高く、追加請求単価も中部電力エリアで21.16円、東京電力エリアで19.63円となっています。一方、四国電力エリアの市場平均価格は17.3円で、追加請求単価は9.1円です。
以下の表に9月の調整費に関するデータをまとめています。
| 項目 | 北海道電力エリア | 東北電力エリア | 東京電力エリア | 中部電力エリア | 北陸電力エリア | 関西電力エリア | 中国電力エリア | 四国電力エリア | 九州電力エリア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 追加請求単価(電源調達調整費) | 7.41円 | 16.41円 | 19.63円 | 21.16円 | 15.2円 | 14.34円 | 13.48円 | 9.1円 | 12.32円 |
| 追加請求基準値 | 12.70円 | 8.2円 | 10.2円 | 9.2円 | 7.2円 | 7.7円 | 7.2円 | 8.2円 | 8.2円 |
| 調達単価(市場平均価格) | 20.11円 | 24.61円 | 29.83円 | 30.36円 | 22.4円 | 22.04円 | 20.68円 | 17.3円 | 20.52円 |
たとえば東京電力エリアで月300kWhを使った場合、追加請求は19.63円×300kWh=5,889円です。四国電力エリアなら9.1円×300kWh=2,730円になります。
2026年8月の電源調達調整費
2026年8月分も、全エリアで追加請求が発生しています。東京電力エリアの追加請求単価は16.91円、中部電力エリアは20.66円、北陸電力エリアは21.01円と、エリアによって差があります。
9月分と比べると、東京電力エリアは16.91円から19.63円へ、中部電力エリアは20.66円から21.16円へと上がりました。一方、北陸電力エリアは21.01円から15.2円、九州電力エリアは17.7円から12.32円に下がっています。
| 項目 | 北海道電力エリア | 東北電力エリア | 東京電力エリア | 中部電力エリア | 北陸電力エリア | 関西電力エリア | 中国電力エリア | 四国電力エリア | 九州電力エリア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 追加請求単価(電源調達調整費) | 7.49円 | 12.87円 | 16.91円 | 20.66円 | 21.01円 | 19.6円 | 18.93円 | 16.92円 | 17.7円 |
| 追加請求基準値 | 12.70円 | 8.2円 | 10.2円 | 9.2円 | 7.2円 | 7.7円 | 7.2円 | 8.2円 | 8.2円 |
| 調達単価(市場平均価格) | 20.19円 | 21.07円 | 27.11円 | 29.86円 | 28.21円 | 27.3円 | 26.13円 | 25.12円 | 25.9円 |
調整費は毎月、楽々サービスのお知らせで確定した単価が公表されます。最新の単価は公式サイトのお知らせで見ておくと安心です。
楽々でんきの電源調達調整費以外にかかる料金
楽々でんきの電気料金は、電源調達調整費だけでなく、基本料金や電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額、容量拠出金相当額などによって構成されています。
各料金項目は、契約内容や使用量、地域によって異なるため、利用中の電力会社で確認しておきましょう。
以下では、楽々でんきの電気料金を構成するそれぞれの費用の特徴や計算方法について詳しく解説します。
基本料金
基本料金は、電力を安定して供給するための維持管理費用として発生する固定料金です。
楽々でんきでは、契約しているプランによって基本料金が異なります。
たとえば、ライトシンプルプランでは基本料金が発生しないため、使用量が少ない家庭では特にお得です。
基本料金は使用量に関係なく一定額が請求されるため、どのプランが適しているかをよく比較することが大切です。
契約内容を再確認し、ライフスタイルに合ったプランを選びましょう。
電力量料金
電力量料金は、使用した電力量(kWh)に応じて発生する料金で、実際の使用量が多いほど料金も増加します。
楽々でんきでは、プランによって電力量料金の単価が異なりますが、一律料金の設定が特徴です。
特に、新生活安心プランでは、電力使用量が多い家庭に適した料金体系となっています。
電力量料金の計算は、使用量に単価を掛けることで算出されます。
電力量料金を削減するためには、電力使用状況を見直し、省エネ家電の利用や節電意識の向上を心がけましょう。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの導入を促進するための費用をすべての契約者が負担する制度です。
この費用は、電力の使用量(kWh)に賦課金単価を掛けた額として計算されます。
集められた賦課金は、再生可能エネルギーを利用する発電事業者への支払いに充てられます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は持続可能な社会の実現に寄与するものとして、電気料金の一部として位置付けられます。
使用量が多い家庭では賦課金額も高くなるため、省エネ意識を持つことが重要です。
燃料費調整額
燃料費調整額は、火力発電に使用される燃料の輸入価格の変動を反映するための料金です。
この制度により、燃料価格が高騰しても電力会社の経営が安定し、安定した供給が可能になります。
楽々でんきでは、各月の燃料費調整単価に使用量を掛け合わせて算出されます。燃料費調整は、各地域の電力会社と同内容が適用されます。
燃料費調整額は、産油国の情勢や為替レートなど外部要因に影響されるため、月ごとに変動する点に留意が必要です。
定期的に調整単価を確認し、料金変動への備えをしておくと良いでしょう。
容量拠出金相当額
容量拠出金相当額は、電力の供給力を確保するための「容量市場」の費用を、小売電気事業者が負担し、お客さまにも負担してもらうものです。
楽々でんきでは、使用量(kWh)に容量拠出金相当額単価を掛けた額が電気料金に加わります。年度ごとの単価は次のとおりです。
| 容量拠出金相当額単価(税込) | |
|---|---|
| 該当年度 | 単価(円/kWh) |
| 2024年度(2024年4月〜2025年3月) | 3.28円 |
| 2025年度(2025年4月〜2026年3月) | 1.65円 |
| 2026年度(2026年4月〜2027年3月) | 3.28円 |
たとえば3.28円の場合、150kWhを使うと3.28円×150kWh=492円が容量拠出金相当額になります。
楽々でんきの手続きはくらしテクにお任せ

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楽々でんきの電源調達調整費は市場価格を反映している
楽々でんきの電源調達調整費とは、日本卸電力取引所(JEPX)の電力取引価格に連動して、電気料金を調整するための費用です。
市場価格が低い場合は還元があり、逆に高い場合は追加請求が発生します。
より効果的に節電するためにも、市場動向を定期的に確認してみましょう。
月ごとの市場動向をチェックし、電気の使い方を調整することで、コスト削減を図ることができます。
調整費の単価や基準値は毎月更新されます。申し込みの前に、楽々サービスの公式サイトで最新の情報を見ておくと安心です。



