電力会社の解約手続きは、引っ越しをするか、電力会社の切り替えだけか等、状況によって手順が異なります。
いざ手続きとなった時、何から始めれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこでこの記事では、東京電力の解約手続きの流れから、気になる解約金や違約金の有無、注意すべきポイントまでを詳しく解説しますので参考にしてください。
- 東京電力の解約手続き方法
- 東京電力の解約金・違約金
- 東京電力解約の問い合わせ窓口
2016年の電力自由化以降、大手電力会社よりも割安な料金プランを提供する新電力も多く参入しました。
令和5年3月には、全国で使う電気のうち17.7%を新電力が占め、一般家庭のような低圧の電気に限っては23.8%が新電力を使っています。
特に東京エリア新電力のシェアが全国で最も高く、一般家庭向けの低圧ではなんと34.5%が東京電力以外の会社を選んでいることになります。
-(公正取引委員会).png)
引用:公正取引委員会│電力分野における実態調査報告書 ~卸分野について~
そこでこの記事では、東京電力よりもお得に使える可能性のあるおすすめの電力会社や料金プランを分かりやすく解説していきます。
「料金プランが複雑でどこが安いのかわからない」「料金だけじゃなくてサービスの充実度も比較したい」という方はぜひ参考にしてください。
一人暮らしにおすすめの電力会社9選!安い新電力や選び方も紹介
東京電力の解約方法
東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力)との契約を解約する際、状況によって手続き方法が異なります。
大きく分けて、現在のご住所で他の電力会社へ切り替える場合、引っ越しに伴い解約する場合、そして東京電力のガスプランである「とくとくガスプラン」を他社へ切り替える場合の3つがあります。
ご自身に状況に当てはまる手続きの流れや注意点を確認しておくことで、スムーズに解約を進めることができます。
また、解約に伴う違約金や手数料についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
東京電力から他の電力会社に切り替える場合(引っ越しなし)

現在お住まいの場所で、東京電力から別の電力会社へ契約を切り替える場合、原則としてお客様ご自身で東京電力への解約手続きを行う必要はありません。
通常、新しい電力会社が東京電力への解約手続きを代行してくれるため、新しい電力会社をお選びいただき、契約の手続きを進めるだけで大丈夫です。
引っ越しで東京電力を解約する場合
引っ越しに伴い東京電力との契約を解約する場合は、お客様ご自身で東京電力へ解約の連絡をする必要があります。
東京電力の解約に関する問い合わせ窓口 | |
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電話番号(電気自由料金プラン・ガス料金プラン) | 0120-995-113 03-6375-9835(有料) ガイダンス番号【1】 |
電話番号(規制料金プラン) | 0120-995-001 03-6374-8936(有料) ガイダンス番号【1】 |
電話番号(ご加入プランがご不明な場合) | 0120-995-001 |
受付時間 | 月曜日〜土曜日の9時〜17時 (日曜日・祝日・年末年始を除く) |
解約手続きの際には、現住所での電気の最終使用日を明確に伝える必要があります。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの連休期間は手続きに時間がかかる場合があるため、余裕をもって申し込むようにしましょう。
また、東京電力への解約手続きは、会員向けWebサイト「くらしTEPCO web」からも行うことができます。
引っ越し手続きはくらしテクが無料代行!

引っ越し時に必要なライフラインの手続きは、意外と多くの時間と手間がかかります。
電気・ガス・水道・インターネットなど、それぞれの窓口に個別で連絡しなければならず、スケジュール調整も一苦労です。
くらしテクでは、これらすべての手続きを専任のコンシェルジュが無料で代行。
退去日や新居の住所など、必要な情報を伝えるだけで、解約・契約の手続きが一括で完了します。
さらに、料金プランの見直しも無料で提案できるため、引っ越しを機に光熱費や通信費の見直しをしたい方にも最適です。
全国対応(沖縄・離島を除く)で、どこへの引っ越しでも安心してご利用いただけます。
東京電力「とくとくガスプラン」から他社に切り替える場合
東京電力の電気と「とくとくガスプラン」を契約している方が、電気のみを他社に切り替える場合、ガス契約は継続して利用できます。
ただし、電気とガスのセット割引である「ガスセット割」は適用されなくなる点に注意が必要です。
電気を解約する際には、ガスの料金プランも見直すことも検討しましょう。
電気と同様に、現在のご住所で「とくとくガスプラン」を他のガス会社に切り替える場合、原則としてお客様ご自身での東京電力への解約手続きは不要です。
新しいガス会社との契約手続きを進めることで、新しいガス会社が東京電力への解約手続きを代行してくれます。
東京電力の解約ができる電話問い合わせ窓口
東京電力の解約に関する問い合わせ先とガイダンス番号をまとめました。
東京電力の解約窓口の電話番号は【0120-995-113】
東京電力の電気の自由料金プラン・ガス料金プランに関する解約ができる電話番号は【0120-995-113】です。
電気の規制料金プランを契約している方は【0120-995-001】、ご加入プランがご不明な方は【0120-995-001】にて東京電力の解約手続きを受け付けています。
月曜日(または休日明け)終日、および平日9時~10時は窓口が込み合い、電話がつながりにくいことがあります。
東京電力の解約に関する問い合わせ窓口 | |
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電話番号(電気自由料金プラン・ガス料金プラン) | 0120-995-113 03-6375-9835(有料) ガイダンス番号【1】 |
電話番号(規制料金プラン) | 0120-995-001 03-6374-8936(有料) ガイダンス番号【1】 |
電話番号(ご加入プランがご不明な場合) | 0120-995-001 |
受付時間 | 月曜日〜土曜日の9時〜17時 (日曜日・祝日・年末年始を除く) |
東京電力の解約はガイダンス番号【1】を選択
東京電力の解約窓口に電話問い合わせをすると、自動音声で要件ごとにガイダンス番号が案内されます。
東京電力の解約に関する問い合わせは、ガイダンス番号【1】を選択しましょう。
東京電力の解約金・違約金
電力会社の契約を切り替える際、気になるのが解約金や違約金の有無ではないでしょうか。
結論、東京電力の大部分の電気料金プランにおいては、解約手数料や解約違約金は原則としてかかりません。
しかし、一部のプレミアムプランにおいては、契約期間中に解約する場合に解約金が発生するケースがあります。
ここでは、東京電力の電気料金プランにおける解約金・違約金の取り扱いについて詳しく解説していきます。
東京電力のプラン一覧と解約金 | ||
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エリア | 解約金なしのプラン | 解約金ありのプラン |
北海道電力エリア | スタンダードS、スタンダードL | – |
東北電力エリア | スタンダードS、スタンダードL | – |
東京電力エリア | 従量電灯B、従量電灯C、スタンダードS、スタンダードL、スマートライフS、スマートライフL、スマートライフプラン(新規加入受付終了)、夜トクプラン8、夜トクプラン12、アクアエナジー100、電化上手(新規加入受付終了)、おトクなナイト8(新規加入受付終了)、おトクなナイト10(新規加入受付終了)、ピークシフトプラン(新規加入受付終了) | プレミアムS、プレミアムL、プレミアムプラン(新規加入受付終了) |
中部電力エリア | スタンダードS、スタンダードL、スタンダードX | プレミアムS、プレミアムL、プレミアムプラン |
北陸電力エリア | スタンダードS、スタンダードL | – |
関西電力エリア | スタンダードA、スタンダードX | プレミアムプラン |
中国電力エリア | スタンダードA | – |
四国電力エリア | スタンダードA | – |
九州電力エリア | スタンダードS、スタンダードL | – |
東京電力の解約金・違約金がないプラン一覧
東京電力の解約金なしのプラン | |
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エリア | プラン名 |
北海道電力エリア | スタンダードS、スタンダードL |
東北電力エリア | スタンダードS、スタンダードL |
東京電力エリア | 従量電灯B、従量電灯C、スタンダードS、スタンダードL、スマートライフS、スマートライフL、スマートライフプラン(新規加入受付終了)、夜トクプラン8、夜トクプラン12、アクアエナジー100、電化上手(新規加入受付終了)、おトクなナイト8(新規加入受付終了)、おトクなナイト10(新規加入受付終了)、ピークシフトプラン(新規加入受付終了)、スタンダードX(新規加入受付終了) |
中部電力エリア | スタンダードS、スタンダードL、スタンダードX |
北陸電力エリア | スタンダードS、スタンダードL |
関西電力エリア | スタンダードA、スタンダードX |
中国電力エリア | スタンダードA |
四国電力エリア | スタンダードA |
九州電力エリア | スタンダードS、スタンダードL |
東京電力で提供されている「従量電灯B」や「従量電灯C」、「スタンダードS」「スタンダードL」といった一般的なプランにおいては、契約期間の縛りがなく、解約に伴う解約金や違約金は発生しません。
そのため、引っ越しで東京電力の供給エリア外へ転居する場合や、よりお得な料金プランを提供する別の電力会社へ切り替える場合も、基本的に解約による追加費用を心配する必要はありません。
安心してご自身のライフスタイルやニーズに合った電力会社を選ぶことができます。
東京電力のプレミアムプランの解約金は3,000円~5,000円
東京電力のプレミアムプランの解約金 | ||
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エリア | プラン名 | 解約手数料・解約違約金(税込) |
東京電力エリア | プレミアムS、プレミアムL、プレミアムプラン(新規加入受付終了) | 1年契約:3,000円 2年契約:5,000円 |
中部電力エリア | プレミアムS、プレミアムL、プレミアムプラン | 1年契約:3,000円 2年契約:5,000円 |
関西電力エリア | プレミアムプラン | 1年契約:3,000円 2年契約:5,000円 |
東京電力の「プレミアム」と名のつくプラン、具体的には「プレミアムS」「プレミアムL」「プレミアムプラン」においては契約期間が設定されており、期間中に解約する場合には解約金が発生する場合があります。
プレミアムプランの契約期間は1年または2年から選択可能です。
1年契約の場合は契約満了日の2ヶ月前以外に解約すると原則として3,000円(税込)、2年契約の場合は5,000円(税込)の期中解約金が発生します。
ただし、引っ越しによる解約や、東京電力の別のプランへ変更する場合には、これらの期中解約金は免除されます。
ご自身の契約プランが解約金のかかるものかどうかは、契約書や東京電力のマイページで確認することができます。
東京電力の長期契約割引(ビジネスパック2年割)の解約金は5,000円~25,000円
東京電力の長期契約割引(ビジネスパック2年割)は、スタンダードプランと動力プランを2年間契約することで、電気料金が安くなる長期割引プランでした。
契約期間満了日から遡った2か月の間以外に解約した場合、期中解約金が発生します。
解約金の金額は、契約電力や契約期間の残期間によって異なり、5,000円から最大で25,000円です。
また、東京電力の長期契約割引(ビジネスパック2年割)は2023年2月22日をもって新規の申し込み受付が停止されています。
東京電力の長期契約割引(ビジネスパック2年割)の解約金 | ||
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プラン名 | 契約内容 | 解約手数料・解約違約金(税込) |
長期契約割引 (ビジネスパック2年割) |
契約電流60A以下、契約容量9kVA以下または契約電力9kW以下 | 5,000円 |
契約容量9kVA超~19kVA以下または契約電力9kW超~19kW以下 | 10,000円 | |
契約容量19kVA超~29kVA以下または契約電力19kW超~29kW以下 | 15,000円 | |
契約容量29kVA超~39kVA以下または契約電力29kW超~39kW以下 | 20,000円 | |
契約容量39kVA超または契約電力39kW超 | 25,000円 |
東京電力解約時の注意点
ここでは、東京電力を解約する前に知っておきたい重要なポイントを解説します。
解約手続きをよりスムーズに進め、後々のトラブルを防ぐためにもチェックしてみてください。
お客様番号を事前に確認する
東京電力へ解約の連絡をする際や、Webサイトから手続きを行う際に必要となるのが「お客様番号」です。
お客様番号は、東京電力との契約を特定するための情報で、事前にわかっていれば本人確認や手続きがスムーズに進みやすいです。
お客様番号は、毎月送られてくる検針票や、東京電力のWeb会員サービス「くらしTEPCO web」のマイページなどで確認することができます。
もし見当たらない場合は、東京電力のカスタマーセンターへ問い合わせることでも確認が可能です。
月の途中で解約した場合電気料金は日割りになる
月の途中で東京電力との契約を解約した場合、その月の電気料金は日割り計算となります。
例えば、月の15日に解約した場合、1日から15日までの使用量に基づいて料金が計算され、請求されます。
最終的な電気料金は、解約月の検針日を基準に算出され、通常は翌月以降に請求が行われます。
口座振替やクレジットカード払いの場合は、登録している口座やカードから引き落としが行われますので、最終請求が完了するまでは口座やカードの解約は控えるようにしましょう。
電気の解約手続きは当日では間に合わないことがある
引っ越しなどで電気の使用を停止したい日が決まっている場合、解約手続きは余裕を持って済ませておく必要があります。
引っ越し当日に解約手続きを行っても、その日のうちに手続きを完了できるとは限りません。
また、電話での手続きの場合、混雑状況によっては繋がりにくいこともあります。
引っ越しシーズンなどの繁忙期は、さらに手続きに時間がかかる可能性があるため、目安として1週間程度は余裕をもって解約手続きを行うようにしましょう。
東京電力の解約に関するよくある質問
東京電力の解約に関するよくある質問と回答を紹介します。
解約手続きは、多くの方にとって頻繁に行うものではないため、疑問点や不安を感じることもあるでしょう。
ここでは、特に問い合わせが多い「解約金・違約金の有無」「当日解約の可否」「最終請求のタイミング」の3つの質問に回答していますので参考にしてください。
東京電力の解約に解約金・違約金はかかる?
東京電力の「従量電灯B」や「スタンダードS・L」といった一般的なプランでは、解約金や違約金は原則として発生しません。
ただし、「プレミアムS」「プレミアムL」「プレミアムプラン」(現在は新規加入受付を終了)などのプレミアムプランには契約期間が設定されており、期間中に解約される場合には解約金が発生する場合があります。
具体的には、2年契約のプレミアムプランにおいて、契約満了日の2ヶ月前以外の期間に解約される場合、原則として5,000円(税込)の期中解約金が発生します。
1年契約のプランでは、当該期間の解約に対し3,000円(税込)の期中解約金が発生します。
なお、引っ越しに伴う解約や、東京電力の別のプランへの変更の場合は解約金や違約金はかかりません。
東京電力の解約は当日でもできる?
解約の手続きには、お客様情報の確認や電気の停止処理など一定の時間が必要なため、当日の申し込みでは間に合わない可能性があります。
また電話での解約手続きは、混雑状況によっては繋がりにくい場合もあります。
さらに引っ越しシーズンになると手続きにも時間がかかるようになるため、早めの手続き開始を心がけましょう。
電気の停止希望日が決まっている場合は、できれば希望日の1週間前には解約手続きを開始することをおすすめします。
東京電力解約後の最後の請求はいつ?
東京電力との契約を解約した後、最後の電気料金の請求が行われるタイミングは、支払い方法によって異なります。
口座振替を選択している場合、解約日から10~15日程度で登録口座から引き落としが行われます。
クレジットカード払いの場合は、解約日から10日程度でクレジットカード会社へ請求情報が連携されます。
振込用紙による支払いを選択している場合は、解約日から1週間程度で最後の振込用紙が郵送されますので、記載された期限日までに支払いを済ませる必要があります。
SMS(ショートメッセージサービス)選択払いの場合は、最後の検針日に請求が行われ、請求日の翌日から30日以内に支払うことになります。
いずれの支払い方法を選んでいる場合でも、最終的な清算が完了するまでは、登録している口座やクレジットカードの解約は控えるようにしましょう。
東京電力の解約は早めの手続きを心がけよう
東京電力を解約する場合は、希望日に間に合うよう早めの手続きを心がけましょう。
特に引っ越しなどで電気の使用を停止したい場合、解約手続きが遅れると、実際に住んでいなくても旧居の電気料金が請求され続けてしまいます。
特に、引っ越しシーズンなど解約の申し出が集中する時期は、手続きに時間がかかる場合があるので注意が必要です。
解約が決まったら、1週間前までには手続きを始めることをおすすめします。
「忙しくて解約手続きが進まない」「手続きが面倒でなかなか手を付けられない」という方は、「くらしテク」にお気軽にご相談ください。
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